福岡県(八女茶)や熊本県の和紅茶ばかりで、他県のお茶を淹れていないと気づき、今日は佐賀県嬉野市のお茶を淹れました。
4日目と同じく「和紅茶専門店紅葉(くれは)」で購入した、嬉野紅茶です。
この紅茶を作っている茶園は太田重喜製茶工場です。
この”ふじかおり”の嬉野紅茶は、紅葉の淹れ方のリーフレットに、通常の紅茶の淹れ方とは、違う淹れ方が書いてありました。
1.茶葉は熱湯300ccに対して5g
2.少し沸騰して数分置いた落ち着いたお湯(沸騰したてのお湯でも可)
3.15分以上の抽出(できれば5分以上、最低3分)
4.55度前後の温かいくらいの温度で飲む
まるで日本茶の玉露の淹れ方のような位置づけです。
今回は紅葉のオーナーが独自で作った、和紅茶用の急須で淹れてみました。
有田焼の和紅茶専用の抽出用急須です。300cc入り、特に今回の”ふじかおり”を淹れるには、お勧めの急須だそうです。
実際にこの淹れ方で飲んでみると、”ふじかおり”特有のジャスミンのような香りが強く、濃厚な味わいとなりました。そして意外に渋みは強くないのです。
8日目に淹れた八女茶(星野茶)の玉露品種の”ごこう”は通常の紅茶の淹れ方の後、冷まして飲んでも軽い味わいですが、”ふじかおり”は力強い味わいを感じることができました。
紅葉のオーナーによると、”ふじかおり”は、好みが分かれる和紅茶だそうです。
そして最初は、私が今回試した淹れ方でなく、薄めに淹れることを薦めています。
イギリス紅茶の概念からは外れる淹れ方でしたが、「ぬるいお湯で淹れて飲む」茶文化のある日本ならではの和紅茶ではないでしょうか。